【第9回】「叶える」より先に起きていること――願いと潜在意識のあいだ

「こうなりたい」
「こんな未来を叶えたい」

そう思っているのに、なぜか動けない。
始めようとすると迷いが出たり、せっかくチャンスが来ても一歩引いてしまったりする。

前回は、シータヒーリングにおける「マニフェスト」について、本質から見直しました。
→ 【第8回 】なぜシータで願いは叶うのか――マニフェストの本質を見直す

マニフェストは、ただ強く願えば叶うという話ではありません。
自分が本当に望んでいるものを明確にし、それを受け取れる自分へ整えていくことも大切だと書きました。

では、「叶えたい」と思っているのに、なぜ受け取れないことがあるのでしょうか?
今回は、願いそのものではなく、その願いを持っている「私」の内側を見てみたいと思います。

目次

願いと潜在意識は、同じ方向を向いているとは限らない

たとえば、表面では「もっと仕事を広げたい」と思っているとします。
けれど、その願いが現実になることを想像した瞬間に、

仕事が増えたら忙しくなる。
責任が増える。
期待に応えなければならなくなる。
失敗できなくなる。

そんな感覚が自分の中に出てくることがあります。
すると、「仕事を広げたい」という気持ちと、「今のままの方が安全」という気持ちが、同時に存在することになります。
どちらかが本音で、どちらかが嘘なのではありません。

「変わりたい私」も本当。
「変わるのが怖い私」も本当。

人の中には、ときに反対方向へ向かう思いが同時に存在します。

潜在意識は、邪魔をしているのではない

こうしたとき、
「私にはブロックがある」
「潜在意識が願いを邪魔している」
と考えたくなるかもしれません。

でも、少し違う見方をしてみましょう。

潜在意識は、邪魔をしているのではなく、その人を守ろうとしていることがある。
過去に傷ついた経験があれば、
「もう二度と同じ思いをしないように」と守ろうとする。
目立つことで嫌な経験をしたことがあれば、
「目立たない方が安全」と覚える。
愛したことで深く傷ついたなら、
「誰かを深く愛さない方が安全」と感じるかもしれません。

それは、今の自分から見ると必要のない反応に見えても、かつての自分にとっては、自分を守るために必要だったのかもしれません。

だから、
「こんな思いはなくさなければ」
と排除するのではなく、
「これは何から私を守ろうとしているのだろう」
と見てみる。
そこから、潜在意識との関係は少し変わっていきます。

→ 【第5回】思考パターンはなぜ繰り返されるのか――潜在意識がメリットを感じているもの

願いは、自分の内側を映す鏡になる

シータヒーリングでは、マニフェストについて興味深い目安が伝えられています。

公式サイトでは、
話す言葉は30〜40%、
視覚化すると50%、
そしてシータ状態でマニフェストすると80〜90%

とされています。
これは一般的な科学的成功率という意味ではなく、シータヒーリングの教えの中で示されている目安です。

私はこの数字を見ると、
「だからシータ波になれば何でも叶う」
と単純に考えるよりも、むしろ別のことを感じます。

言葉にする。
イメージする。
そして、より深い意識の状態で願いを見る。

深く入っていくほど、自分が本当に何を望んでいるのか、
そして何を怖れているのかも見えやすくなるのではないか、ということです。

ここで大切なのは、この数字を「シータ状態に入れば自動的に現実が動く」という保証として使わないことです。
むしろ、言葉だけで考えているときよりも、イメージを伴い、さらに深い意識状態で自分の願いと向き合うほど、表面的な願いの奥にあるものにも気づきやすくなる。
そんなふうに受け取っています。

そして実際には、願いが現実になるまでには、選択や行動、人との出会い、タイミングなど、さまざまな要素があります。
だからこそ、「叶った・叶わなかった」だけで自分を評価しないことも大切です。
願いは、未来をつくるためだけのものではありません。

「私は何を望んでいるのか」
「それを受け取ることの何が怖いのか」
「叶わないことで、私は何を守っているのか」
そんな問いを通して、自分の内側を映す鏡にもなります。

「叶わない私」を責めるのではなく、理解する

豊かになりたいのに、お金を受け取ることに罪悪感がある。
自由になりたいのに、自由になったら誰かを置いていってしまう気がする。
愛されたいのに、心を開いたらまた傷つく気がする。
自分らしく生きたいのに、本当の自分を出したら受け入れてもらえない気がする。

そんな矛盾が見つかったとしても、それは「自分がおかしい」ということではありません。

むしろ、その矛盾の中に、これまでの自分が生きてきた歴史があります。

だからシータヒーリングで思考パターンを見るときも、私は「何を消すか」だけではなく、
「なぜ、それを持つ必要があったのか」
を大切にしたいと思っています。

変えようとする前に、その自分の声を聞いてみる。
創造主の、ジャッジのない場所から見ていく。
すると、「叶えたい自分」と「守りたい自分」を戦わせなくてもよくなっていきます。

変化は、切り捨てることではなく、つながり直すこと

私たちは、変わろうとするとき、つい今の自分の一部を否定してしまいます。

怖がっている自分。
動けない自分。
受け取れない自分。

でも、その部分もずっと、自分の一部でした。

それを切り捨てて理想の自分になろうとするのではなく、
「そう感じていたんだね」
と理解しながら、もう一度つながり直していく。

そこに本当の変化があるように思います。

願いが叶うことだけが、マニフェストの意味ではありません。

願うことを通して、自分の中にある思いや怖れに気づき、今まで離れていた自分自身ともう一度出会っていく。
それもまた、大切なプロセスなのだと思います。

では、自分自身とのつながりが、もっと深いところで失われていくとき、何が起きるのでしょうか。

シータヒーリングには、「魂の分離」という考え方があります。

次回は、これを怖いものとしてではなく、
「自分が自分でいられなくなるとは、どういうことなのか」
というところから見ていきたいと思います。

→ 【第8回 】なぜシータで願いは叶うのか――マニフェストの本質を見直す
→ 【第5回】思考パターンはなぜ繰り返されるのか――潜在意識がメリットを感じているもの

次回:第10回「魂の分離とは何か――自分が自分でいられなくなるとき」

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この記事を書いた人

頭痛専門 ふうが整体院 頭痛セラピスト
Holistic life Labo UPA-LA セラピスト ヒーラー

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