【第4回】スマホ・ゲーム・勉強で首はどうなる?―子どもの姿勢と頭痛

スマホや勉強による子どもの姿勢と首への負担、頭痛との関係

朝、スマホを見る。
学校ではタブレットや教科書を見る。
帰ってきたら宿題。
休憩時間にはゲームや動画。
今の子どもたちは、一日の中で
「下を見る」「近くを見る」「同じ姿勢を続ける」
時間がとても長くなっています。

もちろん、スマホやゲームが悪いわけではありません。
勉強だって必要です。

問題なのは、
どんな姿勢で、どのくらいの時間続けているか。
そして、その積み重ねが、首や肩、目、呼吸、身体全体にどんな負担をかけているかです。

子どもの頭痛を見るときも、頭だけではなく、その子が毎日どんな姿勢で過ごしているのかを見ていくことが大切です。

目次

頭は、首の上に乗っています

当たり前のことですが、頭は首の上に乗っています。
身体がまっすぐ起きているときは、首や背中を含めた身体全体で頭を支えています。
でも、スマホやゲーム、勉強で前かがみになる時間が長くなると、頭が身体より前に出た姿勢になります。
すると、首や肩の筋肉は、その頭を支えるためにずっと働き続けることになります。

特に、
スマホを見る。
机に向かう。
ゲームに集中する。
こうしたときは、身体をほとんど動かさず、同じ姿勢を長く続けていることがあります。

本人は夢中になっているので、「首が疲れている」と感じる前に時間が過ぎてしまうこともあります。

だから、
「姿勢が悪い」
という一言で終わらせるのではなく、

どんな姿勢を、どのくらい続けているのか
を見ることが大切です。

スマホだけの問題ではありません

子どもの姿勢というと、すぐに「スマホ」が思い浮かびます。
でも、実際にはスマホだけではありません。

ゲーム。
タブレット。
勉強。
読書。
絵を描く。
細かい作業をする。
どれも長く続けば、首や肩、目に負担がかかることがあります。

だから、
「スマホをやめればいい」
という話でもありません。

大切なのは、
同じ姿勢を長時間続けないこと。

一度姿勢を変える。
立ってみる。
少し遠くを見る。
肩や腕を動かす。
それだけでも、身体にかかる負担は変わります。

「正しい姿勢をずっと保つこと」よりも、身体を固めたままにしないことの方が大切です。

目が疲れると、姿勢も変わります

画面や本を長く見ていると、目も疲れてきます。

近い距離を見続ける。
まばたきが少なくなる。
目の周りに力が入る。

目が疲れてくると、画面に顔を近づけたり、背中が丸くなったり、首が前に出たりすることがあります。

つまり、
目の疲れ。
姿勢。
首や肩の緊張。
これらは別々ではありません。

ひとつの生活習慣の中で、全部つながっています。
だから、頭痛があるときに「首だけ」「目だけ」と切り分けるのではなく、身体全体で見ていくことが大切です。

集中すると、呼吸まで浅くなることがあります

ゲームや勉強に集中している子を見ていると、
肩に力が入っている。
身体が前に丸まっている。
息を止めるように集中している。
そんなことがあります。

前かがみの姿勢が続けば、胸まわりも動きにくくなります。
すると、自然な呼吸もしづらくなることがあります。
呼吸が浅いから頭痛になる、と単純に言うことはできません。

でも、
身体がずっと緊張した状態になっていないか
を見ることは大切です。

頭痛がある子の中には、首や肩だけでなく、身体全体に力が入りやすい子もいます。
「力を抜いて」と言われても、本人はどう抜けばいいのか分からないこともあります。

だから、姿勢を見るときも、
「背筋を伸ばしなさい」
ではなく、

身体が楽に動ける状態になっているか
という見方をしていきます。

ストレートネックだけを原因にしない

頭痛のある子どもを見ていると、首のカーブが少なく、
いわゆる「ストレートネック」と言われる状態がみられることもあります。

でも、
「ストレートネックだから頭痛」
と、ひとつの原因に決めることはできません。
首の形には、その子がもともと持っている骨格的な特徴もあります。

一方で、スマホや勉強など、毎日の姿勢や身体の使い方も関係してきます。

そして、頭痛そのものにも遺伝的な要素があります。
片頭痛には遺伝的な要素もあり、特に母親に片頭痛がある場合、娘にも片頭痛がみられやすいことが知られています。

ただし、遺伝だけで決まるわけではありません。
睡眠。
生活習慣。
学校生活。
身体への負担。
いろいろなものが重なっています。

実際、ふうが整体院でも、頭痛のあるお母さんと娘さんが一緒に来院されることがあります。
首のカーブや姿勢、身体の使い方がよく似ていることもあります。
親子では身体的な特徴が似ることもありますし、生活環境も似ています。

だから、
「遺伝だから仕方がない」でも、
「姿勢だけが悪い」でもありません。

その子が持っている身体の特徴と、毎日の身体の使い方。
その両方から見ていくことが大切です。

「姿勢を良くしなさい」だけでは変わりません

親御さんから、
「何度言っても姿勢が悪いんです」
と聞くことがあります。

確かに、子どもはすぐに前かがみになります。

でも、「姿勢を良くしなさい」と言われて、一日中まっすぐ座り続けることはできません。
大人でも難しいですよね。
そして、ずっと同じ「良い姿勢」を保とうとすることも、身体にとっては緊張になります。

大切なのは、
いい姿勢を固定することではなく、姿勢を変えられる身体でいること。

30分、40分と同じ姿勢が続いたら、
一度立つ。
伸びをする。
遠くを見る。
少し歩く。
そんな小さな動きで十分です。

子どもに「姿勢が悪い」と注意し続けるより、
「一回身体を動かそうか」
と声をかける方が、身体にはやさしいこともあります。

首がつらいからといって、強く揉まない

首や肩が硬そうだから、
「揉んであげたら楽になるのでは?」
と思うこともあるかもしれません。

でも、子どもでも大人でも、首を強く揉むことはおすすめしていません。
痛みを我慢するような強い刺激が入ると、身体はその刺激から守ろうとして、かえって緊張することがあります。

「硬いから強く揉む」
「もっとほぐさなければ」
と刺激を重ねるよりも、

身体が安心して力を抜ける刺激で整える
ことが大切です。

ふうが整体院でも、強く揉みほぐすのではなく、首や身体に必要以上の刺激を加えず、やさしく整えていきます。
首の骨格や身体のバランスをやさしく整えながら、筋肉が無理なくその変化についていけるようにする。
強い力で変えるのではなく、身体自身が自然に緊張を手放していけることを大切にしています。

家庭でできることも同じです。
首を強く揉むのではなく、

少し休む。
姿勢を変える。
画面から目を離す。
身体を軽く動かす。

まずは、それくらいで十分です。

頭痛があるとき、首だけを見ない

子どもの頭痛で首や姿勢が気になると、
「ここが原因かも」
と、そこだけを見たくなることがあります。

でも、首だけでは分からないこともたくさんあります。

睡眠はとれているかな。
学校で無理をしていないかな。
部活で疲れていないかな。
食事や水分はどうかな。
身体全体に力が入っていないかな。

首の状態も、その子全体の一部です。

だから、
「首を治せば頭痛が治る」
ではなく、

「この子の身体には今、どんな負担がかかっているんだろう」
というところから見ていきます。

首を見る。
姿勢を見る。
呼吸を見る。
身体全体を見る。

そして、その子がどんな毎日を過ごしているのかを見る。

それが、ふうが整体院で大切にしている身体の見方です。

スマホも、勉強も、全部やめなくていい

スマホもゲームも、今の子どもたちの生活の一部です。
勉強をやめるわけにもいきません。

だから、
「スマホは禁止」
「姿勢をずっと正しく」
とする必要はありません。

大切なのは、
何をしているかだけではなく、
どんな姿勢で、どのくらい続けているか。

そして、
頭痛だけではなく、そのとき身体全体がどうなっているかを見ること。

「姿勢が悪いから」と責めるのではなく、
「少し休もうか」
「身体を動かそうか」
そんなふうに、身体が楽に過ごせる方法を一緒に見つけていけたらと思います。

頭痛を、頭だけで見ない。
首だけでも見ない。
その子の身体と毎日を、ひとつながりで見る。

そこから見えてくるものがあるかもしれません。

次回

第5回|朝から頭が痛い、学校に行くと痛くなる
――生活リズムと子どもの頭痛

次回は、睡眠や朝の過ごし方、学校のある日と休日の違いなど、生活リズムと子どもの頭痛について詳しく見ていきます。

→ 第2回「原因をひとつに決めないという見方」
→ 第3回「病院で異常なしと言われたら」
→ 子どもの頭痛シリーズTOP

スマホや勉強による子どもの姿勢と首への負担、頭痛との関係

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この記事を書いた人

頭痛専門 ふうが整体院 頭痛セラピスト
Holistic life Labo UPA-LA セラピスト ヒーラー

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