前回は、
「それはあなたの問題だけではなかった」という視点から、
家系という流れに目を向けました。
私たちは、自分で選んだわけではないのに、
家族の中で繰り返されてきた考え方や反応を、
どこかで受け継いでいます。
それが②「遺伝・家系レベル」でした。
けれど、実はそれだけではありません。
家系という横のつながりをさらに見つめていくと、
もう一つの流れが見えてきます。
それが③「歴史的レベル」です。
今世だけでは説明がつかない感覚
今世では経験していないはずなのに、
なぜか強く反応してしまうことはありませんか。
理由がはっきりしないのに怖い。
説明がつかないのに、どこか懐かしい。
経験していないのに、深く傷ついているように感じる。
それは、②家系の影響だけでは
説明がつかない場合があります。
③は、今世という時間軸を超えた
「意識の記憶」の層です。
過去生という言葉を使うこともありますが、
それは物語のような出来事を意味するのではなく、
魂が長い時間の中で体験してきた
“反応の傾向”や“意識のパターン”が
残っている層、と考えると近いかもしれません。
②と③は、分かれているようで分かれていない
②は血縁という横のつながり。
③は時間軸を超えた縦のつながり。
家系もまた、その時代の影響を受けています。
戦争、貧困、社会的な制限、
女性であることへの制約、
生き延びるために必要だった価値観。
それらは家系を通して受け継がれます。
同時に、魂もまた、
時代や社会の中で経験を重ねています。
つまり、②と③は
別々の層のようでいて、
同じ歴史の流れの中にあるのです。
私たちは、自分の意志だけで
思考や反応を作っているわけではありません。
家系の中で培われたものと、
魂の時間軸の中で刻まれたもの。
その両方が、今の「私」に影響しています。
なぜ、自分では気づけないのか
顕在意識はわずか5%。
潜在意識は95%と言われています。
私たちは「自分で考えている」と思っていますが、
実際には、見えない層の影響を
無自覚に受けています。
②や③は、
顕在意識では届きにくい領域です。
だからこそ、
「どうして私はこうなんだろう」
と、自分を責めてしまう。
でも本当は、
それは“あなた個人の欠点”ではないかもしれません。
視野が広がると、責める必要がなくなる
②と③を理解すると、
少し視野が広がります。
私は、私一人でできている存在ではない。
家系や歴史の流れの中で、今ここにいる。
そう思えたとき、
「変わらなければ」と力む必要がなくなります。
なぜなら、それは
意志の弱さの問題ではないからです。
見えない層に気づき、
そこにやさしく光を当てること。
それがほどけるきっかけになります。
今回のアファメーション
わたしは、一人でできている存在ではない。
わたしは、受け継いだものに気づき、やさしく手放していい。
わたしは、本来の私へ戻っていく。
次回は、
この③の層がなぜ「自分では気づけない」のかを、
もう少し丁寧に見ていきます。
私たちはどのようにして、
「自分のものではないもの」を
自分の思考だと思い込んでしまうのでしょうか。
さらに一歩、深めていきましょう。
