Season1を終えて見えてきたこと
Season1では、人が変化していくときに関わっているものは、ひとつではない、ということを見てきました。
幼いころに生まれた思い込み。
家系の中で受け継がれてきた流れ。
時代や社会の中にある、目に見えない空気。
そして、その人そのものとも言える、もっと深い領域。
人は、そうしたいくつもの重なりの中で生きています。
だからこそ、「わかっているのに変われない」ということが起きるし、逆に、ある瞬間に一気にほどけるような変化が起きることもあります。
Season1でお伝えしたかったのは、まさにそこでした。
変われないのは意志が弱いからではない。
反応があるのは未熟だからではない。
人はもっと多面的で、もっと深く、もっと繊細な存在。
その前提に立たないと、本当の意味での変化は見えてこないのです。
そのため、変化は「理解したから起きる」というほど単純でもありません。
頭ではわかっていても、身体の感覚や神経の反応、深いところに残っている安心できなさが追いついていないこともあります。
だからこそ人の変化を見るときには、意識だけでなく、その人全体に何が起きているかを見ていく必要があるのだと思います。
その土台を踏まえたうえで、Season2では、いよいよシータヒーリングそのものを、もう少し深く見ていきます。
ただ、ここで最初にお伝えしておきたいことがあります。
それは、シータヒーリングで学ぶさまざまな項目は、単なる「技法」ではない、ということです。
シータヒーリングの項目は「技法」ではない
シータヒーリングを学び始めると、多くの人が最初に戸惑うのは、項目の多さかもしれません。
7つの層がある。
3Rがある。
ウェイワードがある。
マニフェストがある。
魂の統合がある。
ハイヤーセルフや高次存在という言葉も出てくる。
ひとつひとつを見れば、それぞれ別のことをしているように感じられます。
場面によって使い分ける、たくさんの道具のようにも見えるでしょう。
けれど、実際にはそうではありません。
本来それらは、別々の技法として存在しているのではなく、
人という存在を、異なる角度から見ているだけなのです。
たとえば、同じ山を、東から見るか、西から見るか、上から見るかで、見え方は変わります。
でも、山そのものが別々に存在しているわけではありません。
シータヒーリングの項目も、それによく似ています。
項目が多く見える理由
シータヒーリングには、いくつもの言葉があります。
それぞれが独立したもののように見えるからこそ、学ぶ側は「全部を覚えなければいけない」「使い分けなければいけない」と感じやすくなります。
でも本当は、項目が多いのは複雑だからではありません。
それだけ、人という存在が単純ではないからです。
7つの層
7つの層は、存在の広がりを見せてくれるものです。
肉体だけではない、感情だけでもない、思考だけでもない。
人が生きている場には、もっと多くの階層があり、それぞれが影響し合っています。
7つの層という見方は、「目の前に起きていること」だけでなく、その背後にある意識やエネルギーの流れにも目を向けるための入り口です。
3R
3Rは、今その人の中で何が起きているのかを整理する助けになります。
頭の中が混乱しているとき、感情が絡まっているとき、あるいは現実の中で同じことを繰り返しているとき、3Rはその状態を見つめ直すための視点を与えてくれます。
それは単なる手順ではなく、今どこに滞りがあり、どこからほどけていくのかを見るためのものです。
ウェイワード
ウェイワードという言葉も、最初は少し特別なものに感じられるかもしれません。
けれど実際には、それは「変化を邪魔する悪いもの」というより、その人を守るために働いてきた反応として見る方が自然です。
今の自分にとっては不要に見える反応も、かつては必要だったのかもしれない。
そう思えるだけで、見え方は大きく変わります。
マニフェスト
マニフェストもまた、願いを叶えるためのテクニックとしてだけ理解してしまうと、本質から離れてしまいます。
本当は、何を望んでいるかよりも、その望みと内側の状態が一致しているかどうかが大切です。
表面では「こうなりたい」と思っていても、無意識では別の方向を見ていることがあります。
マニフェストは、そのずれを浮かび上がらせる鏡のようなものでもあります。
魂の分離と統合
魂の分離や統合という言葉になると、さらに特別な話に感じる人もいるでしょう。
けれどこれも、どこか遠い世界の話ではありません。
自分が自分である感じが薄い。
どこかに置いてきてしまった感覚がある。
頑張っているのに、深いところで一致していない。
そうした感覚は、実はとても日常的なものです。
魂の統合とは、何か新しいものを足すことではなく、本来の自分に戻っていくことだと私は感じています。
本当に見ているのは「人の変化」
名前は違っていても、向かっている先は同じです。
それは、
その人が本来の流れに戻っていくこと
です。
ここを見失うと、シータヒーリングはとても複雑に見えます。
項目を覚えなければいけない。
正しく使い分けなければいけない。
どの場面で何を選ぶかが大事なのだ、と。
もちろん、学びの段階では整理も必要です。
言葉を知ることも、違いを理解することも大切です。
でも、それだけで見てしまうと、
本当はひとつにつながっているものが、バラバラに感じられてしまいます。
そして、その瞬間から、シータヒーリングは“生きたもの”ではなく、知識になってしまうのです。
私は、ここにずっと違和感がありました。
なぜなら、実際のセッションで起きていることは、もっと一体的だからです。
クライアントさんが話している内容は、表面的には人間関係の悩みかもしれません。
でも、その奥には幼少期の記憶があり、さらにその奥には家系の空気があり、さらに時代の中で背負ってきたものがあり、そしてもっと深いところで、その人自身の存在の願いのようなものが流れています。
セッションでは、それらが別々に現れるのではなく、同時にそこにあります。
だから本当は、何かひとつの項目を“使っている”というより、
その人全体に触れている中で、必要な見え方が自然に立ち上がってくる、という方が近いのです。
それは意識の中だけで起きているのではなく、表情や呼吸、身体の緊張、言葉にならない反応も含めて立ち上がってきます。
心のこと、身体のこと、魂のことを別々のものとして切り分けすぎない方が、実際の変化には近いのかもしれません。
私は、シータヒーリングを深く見れば見るほど、そのことを強く感じるようになりました。
Season2で見ていきたいこと
Season2では、そのことを少しずつ丁寧に見ていきます。
7つの層も、3Rも、ウェイワードも、マニフェストも、魂の統合も、
別々の知識としてではなく、
「人に変化が起きるとき、何が起きているのか」
を別の角度から照らしてくれるものとして扱っていきます。
そのために、このSeason2では、
「これは何の技法か」
ではなく、
「これは何を見せてくれているのか」
という視点を大切にしたいと思っています。
それは、単に項目理解を深めるためだけではありません。
人がどうすれば本来の流れに戻っていけるのか、心・感覚・身体を含めてどう整っていくのかを見るためでもあります。
Season2では、そうしたつながりも少しずつ見えてくるように進めていきたいと思います。
それが見えてくると、学び方そのものも変わってきます。
覚えるために学ぶのではなく、
人を理解するために学ぶ。
正しく使うために学ぶのではなく、
何が起きているのかを感じ取るために学ぶ。
すると、今まで点のように見えていたものが、少しずつつながっていきます。
Season1を終えた今だからこそ、ようやく見えてくることがあります。
あの項目の多さは、複雑だからではなかった。
人という存在が、それだけ豊かで、単純ではないからだった。
そして、シータヒーリングは、その豊かさを切り捨てずに見ようとしているからこそ、多くの入り口を持っているのだと思います。
だから私は、このSeason2で、項目を説明したいのではありません。
その奥に流れている、ひとつのつながりを見ていきたいのです。
次回は、シータヒーリングで語られる「7つの層」が、Season1で見てきた4つのレベルと、どのように響き合っているのかを見ていきます。
別々の地図のように見えていたものが、少しずつ重なり始めるところから、Season2を進めていきます。
そして、単にシータヒーリングの項目理解にとどまらず、
人がどうすれば本来の流れに戻っていけるのか、心・感覚・身体を含めてどう整っていくのか、という問いにもつながっていくはずです。
Season2では、そのつながりも少しずつ見ていきたいと思います。
もし今、
「わかっているのに変われない」
「学んできたのに、どこかでつながらない」
そんな感覚がある方は、一度UPA-LAのセッションや講座案内をご覧ください。
点だったものが、線としてつながり始めるかもしれません。
▶︎Season1第12回 「シータヒーリングは、なぜ“瞬間”で起きるのか」
▶︎Season1第3回 「人はどこで縛られているのか ― 4つのレベルの全体像」
