整体やヒーリングの現場で、「涙が出た」「体が震えた」「夢をたくさん見た」という声を聞くことがあります。
これらの現象は、単なる偶然ではなく、心身に起きた“深い変化”のサインであることが多いのです。
涙が出るのは「安心したから」
施術中にふと涙が出てしまう方がいます。「つらいことを思い出したわけでもないのに、不思議と涙があふれた」と語られることもあります。
これは、言葉にできない緊張がゆるみ、自律神経の副交感神経が優位になることで、身体が“安心モード”に入った結果として起こるものです。
人は、強い緊張状態では泣けません。
涙は、身体と心がようやく「守られている」と感じたときにこそ、自然にあふれ出るのです。
「痙攣・震え」は神経系の再調整
セッション中に、身体がピクッと動いたり、手足が細かく震えることもあります。
これは、身体に蓄積された緊張やストレスが、「安全な環境」の中で自然に放出されるプロセスであり、神経系が再調整されているサインとも言えます。
施術者としての実感:
実際に私自身、施術中にクライアントの体がゆるみ始めるタイミングで、手のひらや腕に「ビリビリ」とした微細な電気のような感覚が伝わってくることがよくあります。
この“ビリビリ感”は、神経系の深い変化や、いわゆる「迷走電流(微弱な神経電流)」が関係していると考えられます。
これは、特別な現象ではなく、神経系同士が共鳴し合っている自然な現れです。
このような反応が起こる背景には、「治そう」という操作ではなく、「共鳴」「信頼」「安全」が土台としてあるのです。
セッション後に見る“夢”の意味
施術を受けた夜に、「鮮明な夢を見た」「忘れていた記憶が夢に出てきた」と話される方もいます。
これは脳が体験を処理し、統合しようとする“自然な反応”だと考えられます。
睡眠中のレム睡眠は、記憶と感情の統合を担う時間帯です。
そのため、施術によって神経系の緊張がゆるみ、感情が動いたあとには、夢を通じて「心と体の整理整頓」が行われるのです。
まとめ:「出てくるものを信頼する」
涙も、痙攣も、夢も——すべては「癒しのプロセス」の一部です。
それらを無理に抑え込もうとせず、ただ「今ここにあるもの」として受けとめることで、心身は深い安心と統合へ向かいます。
それは、“施術の効果”というより、“人間に本来備わっている癒しの力”が発動した証です。
次回予告
次回【第36回】では、心と神経が整う未来のケアについて、「心身統合ケアの展望と意義」をテーマに探っていきます。
📌 頭痛専門 ふうが整体院では、体と心の深い結びつきを大切にしながら、安心・安全なアプローチで“その人本来の回復力”を引き出すケアを行っています。
不調の背景にある心身の声に、そっと耳を傾けてみませんか?
