【第48回】通院後も“整い続けている”Fさんのメンテナンス習慣

長年頭痛に悩んでこられた方の中には、「治ったと思ってもまた繰り返すのでは…」という不安を常に抱えている方が少なくありません。
今回ご紹介するFさんも、その一人でした。

目次

不安に縛られていた毎日からの解放

Fさんが初めて来院されたのは、慢性的に続く頭痛がきっかけでした。特に季節の変わり目や仕事が忙しい時期になると、決まって痛みが現れ、鎮痛薬を手放せない日々。
「また頭痛が来るかもしれない」という恐怖心から、出かける予定を立てることすらためらっていたそうです。

施術を重ねる中で痛みは次第に軽くなっていきましたが、最初に変わったのは「頭痛そのもの」ではなく「気持ちの余裕」でした。
「今日は大丈夫かもしれない」という小さな安心感が積み重なり、やがて「頭痛がないのが普通」という感覚へと変化していったのです。

メンテナンスという“安心の習慣”

Fさんは現在、定期的な施術を終えたあとも、月に一度のメンテナンスを続けています。
「もしまた頭痛が出てしまったら…」という不安は以前の自分には強くあったけれど、今は「整えておけば大丈夫」という前向きな安心感に変わったと話してくださいました。

これは大きな違いです。
不安から薬に頼るのではなく、安心のためにケアを選ぶ。
Fさんにとって、施術は「痛みを消すための最後の手段」ではなく、「健やかでいるための習慣」になっているのです。

セラピストとしての私の気づき

Fさんを拝見していて強く感じたのは、「痛みが消えること」と「痛みへの不安が消えること」は、似ているようでまったく違うということです。

どれほど身体が整っても、「また痛くなるかも」という恐怖心が残っていれば、人は心から安心できません。逆に、不安が和らいでいくと、身体もより安定したバランスを取り戻していきます。

“安心感”が土台にあるからこそ、Fさんは施術後も整い続けているのだと思います。

「頭痛がないのが当たり前」の日常へ

Fさんが今よく口にされるのは、
「もう頭痛のことを考える時間がなくなった」
という言葉です。

頭痛に悩まされていた頃は、一日の多くを「来るかもしれない痛み」への警戒に費やしていました。
それが今は、家族との時間、趣味の時間、仕事の充実にエネルギーを使えるようになっている。

“頭痛がないのが当たり前”になることで、日常はここまで変わるのだと、改めて教えていただいたように思います。

読者の方へメッセージ

頭痛がある方は、「とにかく痛みを止めたい」と願うのは当然です。
でも実際には、「頭痛がない毎日を安心して過ごせること」が、もっとも大切なゴールではないでしょうか。

症状が消えるだけでなく、未来への不安まで軽くなる——
それこそが“整い続ける”ということなのだと、Fさんの体験から強く感じています。

次回予告

ここまで第5章では、AさんからFさんまで、実際の体験談を通してさまざまな「頭痛が変わるプロセス」をご紹介してきました。
そして次回からは、第6章として、これらの体験談に共通する“改善の鍵”を整理してお伝えします。
さらに最終回では、『頚椎×硬膜リセット』が描く頭痛ケアの未来についてもご紹介していきます。

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この記事を書いた人

頭痛専門 ふうが整体院 頭痛セラピスト
Holistic life Labo UPA-LA セラピスト ヒーラー

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