【第47回】頭痛の裏にあった「家族への怒り」に気づいたEさん

頭痛を抱えて来院される方の中には、痛みの原因が「体の緊張」だけではなく、「心に抱え込んだ感情」と深く関わっているケースがあります。今回ご紹介するEさんの体験は、その象徴的な一例でした。セラピストとしても、非常に印象に残っている出来事です。

目次

Eさんの悩みと来院のきっかけ

Eさんは30代の女性で、慢性的なこめかみの痛みや後頭部の締め付け感に長年悩んでいました。仕事も家事も頑張り屋で、常に緊張を抱え込んでいる印象がありました。薬ではコントロールできず、「もうずっとこの痛みと付き合うしかないのでは…」と感じながら当院を訪れました。

施術を重ねる中で見えてきた“感情”

頚椎×硬膜リセットの施術を進めるうち、Eさんの体が少しずつ緩んでいきました。呼吸が深くなり、表情も柔らかくなっていくのを感じました。すると、ある日のセッション中、不意にEさんの目から涙があふれ出しました。

「自分でも、こんなに怒っていたなんて思ってもみませんでした」

彼女の口から出てきたのは、家族への抑え込まれていた怒りでした。普段は気づかないようにしていた感情が、施術によって体が解放されることで、自然に浮かび上がってきたのです。

身体に表れた変化

その瞬間、Eさんの体の反応ははっきりと変わりました。首まわりの硬さがすっと緩み、後頭部からこめかみにかけての圧迫感が明らかに和らいだのです。施術後には「頭が軽いだけでなく、心まで楽になった」と笑顔を見せてくださいました。

感情を押し殺して生きていると、交感神経が過剰に働き続け、首や肩の緊張を強めます。その緊張が長期化することで頭痛を慢性化させてしまうのです。Eさんの体験は、そのつながりをまさに目の前で証明していました。

感情と神経のつながりを医学的に読み解く

心理学や神経科学の視点から見ても、怒りや恐怖といった感情は「扁桃体」という脳の部分で強く処理されます。扁桃体が過敏に働くと、自律神経のバランスが崩れ、筋肉の過緊張や血流障害を引き起こします。

その結果として「頭が締め付けられるように痛い」「こめかみがズキズキする」といった症状につながるのです。頚椎×硬膜リセットの施術では、首の奥深くにある硬膜の緊張を和らげることで、神経の過剰反応を落ち着け、感情の解放を後押しする働きがあると考えられます。

Eさんの言葉

施術を終えたEさんは、こんな言葉を残されました。

「頭痛は体の問題だと思い込んでいました。まさか、心の中の“家族への怒り”が関係していたなんて…。それに気づけたことで、頭も心もすごく軽くなったんです。」

頭痛が改善したこと以上に、自分の感情に気づき、それを受け入れられたことが、Eさんにとって大きな一歩になったのだと思います。

セラピストとして感じたこと

頭痛の改善は、体を整えるだけでは不十分なことがあります。ときには「心にたまった感情」に光を当てる必要があります。Eさんのケースは、身体と心が切り離せないことを改めて教えてくれました。

安心できる場で体を緩めると、抑え込まれていた感情が自然に顔を出し、それが結果として頭痛の改善につながる。このプロセスはとても尊く、セラピストとして寄り添えることに大きな意味を感じています。

まとめ

Eさんの頭痛の背景には「家族への怒り」が隠されていました。感情を安全に解放できる環境があったからこそ、体も心も軽くなったのです。

あなたの頭痛の裏にも、まだ気づいていない心の声があるかもしれません。体と心の両方に耳を傾けながら、一緒に整えていきましょう。

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この記事を書いた人

頭痛専門 ふうが整体院 頭痛セラピスト
Holistic life Labo UPA-LA セラピスト ヒーラー

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