首と神経を守る時間の使い方
私たちの体は、昼と夜のリズム(概日リズム)に合わせて働くようにできています。朝は交感神経が優位になり活動モードに、夜は副交感神経が優位になり休息モードになります。
しかし、夜更かしや昼夜逆転、不規則な食事や光の浴び方の乱れは、この自然なリズムを崩します。結果として自律神経がうまく切り替わらず、首や肩の緊張が取れにくくなり、C2(頚椎2番)や硬膜にも慢性的な負担がかかります。
目次
東洋医学の視点から見る生活リズム
東洋医学では、1日を12の時間帯に分け、それぞれに臓器や経絡が活発になる時間があります。これは体内時計の科学とも一致しています。
- 午前7〜9時(辰の刻):胃が働く時間。朝食をしっかり摂ることで一日のエネルギーが整う
- 午後11時〜午前1時(子の刻〜丑の刻):胆・肝が活発になり、体の修復や解毒が進む時間。睡眠中であることが理想
自然のサイクルに沿った生活は、自律神経や筋肉の回復に直結します。
首と神経を守る生活リズムのポイント
1.朝は光を浴びてスイッチON
- 起床後30分以内に太陽光を浴びる
- カーテンを開けて自然光を取り入れる
- 光刺激が体内時計をリセットし、交感神経をスムーズにONに
2.日中は「動く時間」を作る
- 長時間座りっぱなしを避け、1時間に1回は立ち上がる
- 軽いストレッチや散歩で首・肩・背骨の固まりを防ぐ
- 太陽光の下で体を動かすとセロトニンが活性化し、夜の眠りが深くなる
3.夕方以降は刺激を減らす
- 強い光や大音量を避ける
- カフェインは15時以降控える
- 夜間のスマホ・PCはブルーライトカットを活用
4.夜は休息モードへ
- 就寝1〜2時間前から照明を暖色系に
- 軽いストレッチや深呼吸で副交感神経を優位に
- 23時までにベッドに入るのが理想
首とC2が喜ぶ「1日の流れ」例
- 6:30 起床・光を浴びる・水を一杯
- 7:00 朝食(たんぱく質・温かいスープ)
- 9:00〜12:00 集中作業・こまめな首リセット
- 12:00 昼食・15分の散歩
- 15:00 軽くストレッチ・水分補給
- 18:30 夕食・軽い体操
- 21:00 照明を暗めに・スマホ時間短縮
- 23:00 就寝
まとめ
「自然と共鳴する生活リズム」は、自律神経を整えるだけでなく、首やC2・硬膜の緊張をやわらげる土台になります。朝の光・日中の活動・夜の休息を意識するだけで、体は驚くほど応えてくれます。
次回予告
第41回は「感情リセットのための3分間マインドケア」をご紹介します。心と神経の切り替えスイッチを、短時間で入れる方法をお伝えします。
ご案内
本記事で紹介したケアはご自身でできる方法です。より深い改善や再発予防を目指す場合は、当院の「頚椎×硬膜リセット」セラピーをご活用ください。