【第39回】寝具・姿勢・スマホ習慣の見直しポイント

首と神経を守る生活環境づくり

「寝ても疲れが取れない」「朝から首や肩がこっている」「スマホやPCの後に頭痛がする」——そんな悩みの背景には、首の奥にあるC2(頚椎2番)と硬膜への慢性的な負担が潜んでいます。

負担を減らすには、施術だけでなく日常の寝具・姿勢・スマホ習慣を見直すことが欠かせません。本記事では、首や自律神経を守るための3つの重要ポイントを解説します。

目次

1.寝具 — 首の自然なカーブを守る

枕の高さと硬さ

  • 高すぎる枕:首が前に曲がり後頭下筋群や硬膜にストレス
  • 低すぎる枕:頭が後ろに倒れ首の前面がつっぱる
  • 理想:仰向けで首の後ろを伸ばせる高さ

マットレスの硬さ

  • 柔らかすぎ:体が沈み込み首の角度が不安定に
  • 硬すぎ:首や肩に点で圧がかかる
  • ポイント:体圧分散と寝返りのしやすさを両立(おすすめは高反発)

枕の素材

×低反発:首と頭が沈み込んでしまい、寝返りが打てない
○高反発:通気性良好で頭をしっかり支え、首・頭に圧迫がなく、寝返りが打ちやすい

2.姿勢 — 首の土台は骨盤から

座り姿勢

  • 骨盤を立て、背骨のS字カーブを保つ
  • 腰を丸めて座ると頭が前に出てC2に負担
  • 椅子は深く腰掛け、背もたれを骨盤〜背中に沿わせる

立ち姿勢

  • 耳・肩・骨盤・くるぶしが一直線
  • 反り腰は首の位置も前方に移動し硬膜を引っ張る

動きのクセ

  • バッグを同じ側で持ち続けない
  • デスクやモニターは目線の高さに調整

3.スマホ習慣 — 「うつむき時間」を減らす

首への負担は想像以上

頭の重さは約5kg。前傾角度が増すほど負荷は大きくなります。

  • 30度前傾:約18kgの負荷
  • 60度前傾:約27kgの負荷

改善ポイント

  • スマホは顔の高さに上げる
  • 20〜30分ごとに首を動かす
  • 就寝前1時間はスマホを控える(光刺激で自律神経が興奮)

小さな工夫が大きな変化に

日常の「姿勢のクセ」や「環境」を変えることで、C2と硬膜への負担が減り、施術効果も長持ちします。すべてを一度に変えなくても、まずは寝具・姿勢・スマホ習慣のうち1つを見直すことから始めてみましょう。

次回(第40回)は「自然と共鳴する生活リズムの整え方」をお届けします。首や神経が整いやすい日常リズムを、東洋医学や体内時計の視点から解説します。

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この記事を書いた人

頭痛専門 ふうが整体院 頭痛セラピスト
Holistic life Labo UPA-LA セラピスト ヒーラー

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