【第38回】呼吸の質を変えると神経が整う

頚椎×硬膜リセット流・やさしい呼吸法

深く、ゆったりとした呼吸をすると心が落ち着く…。これは単なる気分の問題ではなく、呼吸が自律神経に直接働きかけているからです。

自律神経は、交感神経(活動モード)と副交感神経(休息モード)のバランスで成り立っています。呼吸はこのバランスを整える“手動スイッチ”のような存在。特に吐く息をゆっくりにすることで、副交感神経が優位になり全身がゆるみやすくなります。

目次

首と呼吸の意外な関係

首には呼吸を助ける筋肉や神経が集まっています。

  • 胸鎖乳突筋斜角筋:呼吸補助筋として胸郭を広げる
  • 迷走神経:副交感神経の主要ルートで首を通過
  • C2(頚椎2番)と硬膜:姿勢や呼吸筋の働きに影響

首が硬くなると呼吸が浅く速くなり、自律神経の乱れを招きます。逆に、呼吸が整うと首まわりの緊張がほどけ、血流や神経の働きも改善します。

呼吸の質を変える3つのポイント

  1. 吸うより吐くを長く:例)吸う3秒 → 吐く6秒
  2. 腹式呼吸:胸ではなくお腹を動かす
  3. 鼻吸い・口吐き:鼻呼吸で空気を温め肺や神経にやさしく

頚椎×硬膜リセット流・やさしい呼吸法

1.首の位置を整える

  • 椅子に座り骨盤を立て、軽く顎を引く
  • 後頭部が天井から吊られているイメージ

2.ウォームアップ呼吸(3回)

  • 鼻から吸い、口からため息のように吐く
  • 吐くたびに首や肩の力を抜く

3.カウント呼吸(5セット)

  • 鼻から3秒吸う → 口から6秒吐く
  • 首や肩の筋肉がゆるむ感覚を味わう

4.静止呼吸(1〜2分)

  • 呼吸のペースを意識せず、自然に任せる
  • 全身の重みを椅子や床に預ける

日常に取り入れるタイミング

  • 朝起きた直後:1日のスタートを穏やかに
  • 寝る前:入眠の質アップ
  • 緊張する場面の前:心拍数を落ち着ける
  • デスクワークの合間:脳をリフレッシュ

まとめ

呼吸は、自律神経を整えるもっともシンプルで効果的な方法です。「吸うより吐くを長く」を意識するだけで、首まわりの緊張がほぐれ、神経が穏やかになります。

※第37回「首まわりゆるめケア」と組み合わせると、さらに呼吸が深くなります。

次回(第39回)は「寝具・姿勢・スマホ習慣の見直しポイント」について解説します。

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この記事を書いた人

頭痛専門 ふうが整体院 頭痛セラピスト
Holistic life Labo UPA-LA セラピスト ヒーラー

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