泣いたあと、なぜか体が軽くなるのはなぜ?
施術やセッションの中で、「涙が出てきた」「体が勝手にゆるんだ」「呼吸が深くなった」
そんな体験をされた方は少なくありません。
これは単なる感情的な反応ではなく、神経系が緊張から解放されたことによる身体反応のひとつです。
今回は、こうした“感情の解放”と“体の変化”の関係を、
施術の視点からやさしく解説していきます。
感情の抑圧は、交感神経の緊張を生み出す
人は、不安・怒り・悲しみなどの感情を抑え込んでいるとき、
無意識に筋肉を緊張させたり、呼吸を浅くしたりしています。
これは交感神経が優位になり、「防御モード」になっている状態です。
その状態が慢性化すると、次のような不調が現れてきます:
- 首や肩の慢性的なこり
- 呼吸が浅く、胸が苦しい
- 夜眠れない
- 感情が平坦になり、疲れが取れない
つまり、感情の抑圧=神経系の緊張=体の不調につながっているのです。
「感情を出す」ことが、神経の回復に働きかける
強い刺激ではなく、安心できる場ややさしい施術の中で、
ふと感情がこみ上げたり、涙が出たりすることがあります。
これは「うまくいっていない反応」ではなく、神経が安心を感じたからこそ起こる自然な変化です。
頚椎2番(C2)やその周囲に静かにアプローチすることで、
脳幹〜迷走神経ラインの緊張がゆるみ、交感神経の過緊張がほどけていきます。
結果として、副交感神経が働き、呼吸が深くなり、体が“安全”を感じ始めるのです。
SER(体性感情解放)という現象
クレニオセイクラルセラピー(CST)の中では、感情と身体反応が同時に現れる現象を
「SER(SomatoEmotional Release)」と呼びます。
これは、記憶や緊張が神経・筋膜に刻まれていたものが、
身体の変化に伴って自然に表出してくることを指します。
・深い呼吸とともに涙が出る
・手足が軽く震える
・昔の情景や感情がふと浮かぶ
こうした反応は、抑え込まれていた神経反応が“安全な場”で解放されているサインでもあります。
「癒し」は、心ではなく神経の反応として起きている
「感情を解放する」という現象は、
スピリチュアルなアプローチとしても知られていますが、
実際には神経生理学の視点からも説明できる身体的なプロセスです。
安全で非侵襲的な刺激が、深部の神経や筋膜の緊張をゆるめた結果、
それまで抑えられていた感情や反応が自然に表出してくることがあります。
まとめ:体がゆるむとき、感情もほどけていく
体と心は、どちらかが主ではありません。
神経を通して、常に双方向でつながっています。
「感情の解放」とは、神経系の緊張がゆるみ、身体が静かに再統合されていく過程。
そのプロセスにおいて、涙や震えなどが現れるのは、ごく自然な反応です。
頚椎×硬膜リセットの施術は、そうした変化をやさしくサポートし、
“安全な癒し”へと導くことを目的としています。
次回予告
次回は、セッション中や癒しのプロセスで起こる
「涙・痙攣・夢」などの不思議な反応について、
どのような意味があるのか、どう向き合えばよいのかを考えていきます。
ヒーリングで起こる一連の“解放・統合・癒し”の流れを、
心・神経・身体の観点から読み解いていきます。
どうぞお楽しみに。
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