原因不明の体調不良…もしかしたら自律神経が“感情の影響”を受けているのかもしれません。」
「心のモヤモヤが、体の不調として現れる理由とは?」
「なんかお腹が痛い…でも病院では異常なし」
「喉が詰まる感じ」「眠れない」「息が浅い」
それ、“心の言葉”を体が代わりに表現しているのかもしれません。
ここで登場するのが、「自律神経」という“翻訳者”です。
自律神経って、そもそも何?
自律神経とは、私たちの意思とは関係なく働いてくれている神経です。
大きく分けて、「交感神経」と「副交感神経」のふたつがあり、
体を“緊張モード”にするか“リラックスモード”にするかを調整しています。
この調整は、脳幹を起点に、迷走神経などを通じて全身に伝わります。
呼吸、血圧、消化、体温…これらの働きを、私たちは無意識に保っているのです。
自律神経は「感情」をどう受け取るのか?
感情の刺激はまず、大脳辺縁系の「扁桃体」で反応します。
そこから脳幹〜迷走神経を通じて、心臓、胃腸、喉、呼吸器にまで影響が及びます。
たとえば——
- 悲しいと喉が詰まる
- 不安でお腹が痛くなる
- 怒りで顔が熱くなる・呼吸が荒くなる
このように、感情は「神経のルート」を通って、体へ翻訳されているのです。
自律神経の乱れ=翻訳ミス?
ストレスや過緊張が続くと、交感神経が優位になりすぎてしまいます。
すると本来リラックスさせるはずの副交感神経の働きが低下し、
心と体の“通訳”がうまくいかなくなるのです。
その結果——
- 眠れない
- いつも頭が重い
- 胃腸が弱い
- 呼吸が浅くて疲れやすい
といった不調が現れてきます。
“こころの声”に気づくことで、体も整う
体に現れるサインは、実は「心からのメッセージ」かもしれません。
「なぜこんなに緊張してしまうのか?」
「なぜ息苦しくなるのか?」
その背景にある感情や思考パターンに気づくだけでも、自律神経は少しずつ整っていきます。
私たちが行う「頚椎×硬膜リセット」では、C2支え圧により脳幹〜迷走神経ラインの緊張をやさしくゆるめ、
心と体の“翻訳ミス”をやわらげていく手助けをしています。
まとめ:自律神経は、心と体の“通訳者”
感情は、神経を通して体に届きます。
そして体の不調もまた、心が何かを伝えようとしているサインかもしれません。
だからこそ、体を整えることは、心を整えることにもつながります。
心と体がひとつのチームとして働けるよう、やさしく寄り添うことが大切です。
やさしく頚椎を支えるだけで、自律神経の通訳機能が整い、心も体も軽くなる感覚が訪れます。
次回予告
次回は、感情が解放されるとき、体がどう変化していくのか?
「感情を解放すると体がゆるむ理由」をテーマに、
SER(体性感情解放)やシータヒーリングなどの視点から、
そのメカニズムをやさしく読み解いていきます。
涙が出たり、体がふわっと軽くなったり。
その“癒しの瞬間”に、何が起きているのでしょうか?
どうぞお楽しみに。