【第31回】蝶形骨と自律神経のつながり ― 緊張型頭痛との関係を探る

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「いつもこめかみや後頭部が重だるい…」というあなたへ

「パソコン作業のあとにこめかみがズキズキ」
「ストレスが続くと頭全体が締めつけられる感じになる」
「整体やマッサージに行っても、その場しのぎですぐ戻ってしまう」
――そんなお悩みを抱えている方は、緊張型頭痛の可能性が高いかもしれません。

そして、その“なかなか抜けない緊張”の根本に、頭の中心にある「蝶形骨(ちょうけいこつ)」が関わっているケースがあります。

蝶形骨とは? ― 頭蓋のど真ん中にある蝶の骨

蝶形骨は、頭蓋骨のほぼ中央、目の奥あたりに位置し、その形が蝶のように見えることから名付けられました。
前頭骨・側頭骨・後頭骨など複数の骨と関節し、「頭の土台のハブ」のような役割を担っています。

すぐ上には下垂体があり、ホルモンバランスを司る司令塔として、自律神経とも密接につながっています。
そのため、蝶形骨のゆがみや動きの制限は、ホルモン系や自律神経系の乱れに直結する可能性があるのです。

蝶形骨と自律神経のつながり

自律神経は、交感神経(活動モード)と副交感神経(休息モード)のバランスで成り立っています。
このバランスが崩れると、疲労感、肩こり、イライラ、頭痛、めまい、耳鳴りなどの不調が現れやすくなります。

自律神経の中枢の一部は脳幹にあり、硬膜という膜で包まれています。
蝶形骨はこの硬膜の張力と連動しており、蝶形骨の動きが悪くなると脳幹周辺の自律神経にも影響を与えます。

慢性的なストレスや睡眠不足、歯の食いしばり、スマホ姿勢は、蝶形骨をゆがませる代表的な要因です。

緊張型頭痛の正体は「見えない緊張」かもしれない

緊張型頭痛の原因は「肩や首の筋肉のこり」と思われがちですが、もっと深部の緊張が関わっていることがあります。
蝶形骨やその周囲の硬膜が緊張すると、脳脊髄液や血液の流れが滞り、内部から重だるさや圧迫感を生み出します。
この“奥の緊張”は、マッサージや電気治療などでは届きにくく、症状がすぐ戻ってしまう原因となります。

「頚椎×硬膜リセット」で蝶形骨にもアプローチ

当院の頚椎×硬膜リセットでは、第2頚椎(C2)を中心に、脳脊髄液の流れや硬膜のテンションを整えます。
その結果、蝶形骨まわりの緊張が緩み、自律神経が安定しやすくなります。

実際の体験では、

  • 「頭の中がスーッと静かになった」
  • 「眠れるようになった」
  • 「生理周期が整った」

といった変化が見られています。
深部に届くやさしいアプローチだからこそ、蝶形骨のような内なる構造にも働きかけられるのです。

まとめ:慢性的な緊張と頭痛の鍵は「蝶形骨」にある

何をしても抜けないこめかみの痛み、重だるさ、集中力の低下――。
その裏には、蝶形骨や周囲構造に隠れた緊張があるかもしれません。

現代人は日々のストレスで、体の奥から緊張を溜めています。
だからこそ、表面ではなく頭の中のバランスを整える視点が重要です。

「もうどこに行っても変わらない…」と感じている方は、一度蝶形骨と自律神経の関係に注目してみてください。

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この記事を書いた人

頭痛専門 ふうが整体院 頭痛セラピスト
Holistic life Labo UPA-LA セラピスト ヒーラー

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