【第24回】脳幹と自律神経の関係とは?“首の奥”が心と身体をつなぐ理由

「なんとなく整わない」その違和感、“首の奥”から来ていませんか?
毎日がんばっているのに、ふとした瞬間に頭が重くなる。
イライラ、不安感、眠れない…。
「自律神経の乱れでしょう」と言われたけれど、対処法がよく分からない。
そんな経験はありませんか?

実は、こうした不調の多くは、首の奥、つまり脳幹その周辺の神経ネットワークが深く関係している可能性があります。
そして、これらの中枢に最も近く、構造的にも重要なポイントが頚椎2番(C2)なのです。

目次

脳幹とは?——生命活動を支える“原始の司令塔”

脳幹は、延髄・橋・中脳という3つの領域から成り立っています。
呼吸、心拍、血圧、体温、睡眠など…意識しなくても働いている生命活動の多くを担う、自律神経の中枢とも言える場所です。

心と体を調和させる上で、この脳幹の働きは非常に重要ですが、現代人はこの部分に大きなストレスをかけてしまっています。
スマホを見る姿勢、首のこり、呼吸の浅さ。
こうした要因が脳幹に影響を与え、自律神経バランスを崩していくのです。

C2と脳幹・硬膜の“構造的な”つながりとは?

ここで登場するのが、頚椎2番(C2)です。
C2は、頭蓋骨と脳幹のすぐ下、脊髄との接続部分に位置し、まさに“橋渡し役”のような構造をしています。

さらに注目すべきは、「硬膜」との関係です。
硬膜とは、脳と脊髄を包み込む丈夫な膜で、脳幹周囲にも密接に存在します。
つまり、C2の歪みや緊張は、硬膜を通じて脳幹を刺激し、自律神経系のバランスを乱す要因になり得るのです。

特に、後頭下筋群の緊張や頭蓋骨と頚椎のねじれは、延髄や迷走神経に影響を与える“膜的な牽引”を生むことが、最近の解剖学でも明らかになってきています。

交感神経が優位になりすぎると、どうなるのか?

もし交感神経が優位な状態が続くと、私たちの身体は常に“戦闘モード”になります。

  • 呼吸が浅くなる
  • 血管が収縮し、冷えや緊張が強まる
  • 胃腸の働きが落ちる
  • 眠っても疲れがとれない

…このような状態が慢性化すると、肩こり・頭痛・不安感・倦怠感といった、日常の質を下げる症状に悩まされるようになります。
「自律神経を整えましょう」と言われても、構造が整っていなければ土台が崩れているのと同じ。
その“土台”のひとつが、まさにC2なのです。

なぜ「C2支え圧」で変化が起きるのか?

C2は非常に繊細な部位であるため、強い刺激や力で押すことは逆効果になることがあります。
そこで私が行っているのが、「支える」という極めてやさしいアプローチです。

この“支え圧”により、C2を介して硬膜に共鳴が起こり、結果的に脳幹〜自律神経系へと深い静かな変化が広がっていきます。
受けた方の多くが「視界が明るくなった」「深く眠れた」「感情が落ち着いた」と表現するのも、構造的に説明がつくのです。

まとめ:“首の奥”には、心身をつなぐ入口がある

頭痛や不調の背景には、「構造」と「神経」の深い関係があります。
その接点が、まさに頚椎2番(C2)です。

C2を整えることで、脳幹や自律神経にやさしくアプローチし、身体の内側から静かに整えていく。
それが、「頚椎×硬膜リセット」セラピーの本質でもあります。

次回は、さらに“心”のテーマに踏み込み、「感情・記憶・神経のつながり」について深掘りしていきます。
「なぜ、昔の出来事が今の体に影響するのか?」
その秘密を、脳と神経のつながりから読み解いていきます。

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自律神経や頭痛に悩むあなたへ、やさしく深く届くセラピーをご紹介します。

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この記事を書いた人

頭痛専門 ふうが整体院 頭痛セラピスト
Holistic life Labo UPA-LA セラピスト ヒーラー

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