【第23回】脳脊髄液と硬膜の流れとは?—C2から全身へ広がる“内なる循環”

「なんとなく頭が重い」「ぼーっとする日が続く」
そんな症状を抱える方の中には、病院の検査では「異常なし」と言われるケースも少なくありません。
でも実は、身体の深層にある“ある流れ”が滞っている可能性があります。
それが、今回のテーマである脳脊髄液(のうせきずいえき)の循環です。

目次

脳と脊髄を満たす“体内の水”—脳脊髄液とは?

脳脊髄液(CSF)は、脳と脊髄をやさしく包む透明な液体で、頭蓋骨と背骨の中を循環しています。
その働きは多岐にわたります:

  • 脳と神経を衝撃から守る「クッション」
  • 脳の代謝による老廃物の排出
  • 栄養の運搬
  • 脳圧の調整

まさに、身体の神経系の生命線とも言える存在です。

硬膜が“水路の壁”になる—CSFと膜のつながり

CSFが流れる空間を構成するのが、硬膜(こうまく)です。
脳と脊髄を包む三層の膜のうち、一番外側で厚く丈夫な層が硬膜であり、CSFの“水路の壁”のような役割を担っています。
この硬膜が、姿勢不良や筋膜の緊張、トラウマ的な身体記憶などにより歪んだり、引っ張られたりすると…
その内側を通る脳脊髄液の流れにも、当然ながら影響が及びます。

流れが滞ると、どんな症状が出る?

脳脊髄液の循環が悪くなると、以下のような症状があらわれることがあります:

  • 頭重感、圧迫感
  • 集中力の低下、思考のにぶさ
  • 慢性的な眠気・疲労感
  • 首・肩の緊張や、めまい・耳鳴り

これらは、一見すると単なる「疲れ」や「加齢現象」のように思われがちですが、体内の水(CSF)の流れが滞っているサインかもしれません。

C2支え圧がなぜ流れを戻すのか?

頚椎2番(C2)は、頭と首のつなぎ目という構造的な要所であり、硬膜や筋膜との連結点でもあります。
このC2にやさしく“支える圧”を加えることで:

  • 周囲の筋膜や靭帯がゆるむ
  • その緊張が硬膜に伝わり、膜の歪みが整う
  • 結果として、脳脊髄液の流れがスムーズに

このような変化は、施術後すぐに「目がスッキリした」「身体がぽかぽかする」という体感として現れることも少なくありません。

まとめと次回予告

脳脊髄液という“内なる水”の流れは、意識されることは少なくても、健康や思考、感情にまで大きな影響を与えています。
今回ご紹介したように、C2へのやさしいアプローチが、この深層の流れを整える手助けになります。
次回はさらに深く、「脳幹と自律神経の関係」について探っていきます。
“首の奥”が心と体をつないでいる理由を、一緒に読み解いていきましょう。

ご案内

📩 頭の重さやスッキリしない疲れ、実は“深層の流れ”が関係しているかもしれません

「なんとなく頭が重い」「集中できない」「ぼーっとする」
そういった不調が続くとき、検査では“異常なし”と言われることも少なくありません。

でも実は、今回ご紹介した脳脊髄液の流れや、硬膜の緊張が、その背景に潜んでいることがあります。

Holistic Life LABO〜頭痛専門 ふうが整体院では、C2(頚椎2番)をやさしく支える独自のアプローチによって、身体の深層にある「膜」と「神経」と「体液循環」を整えるセラピーを行っています。

薬や刺激の強い施術に頼らず、構造的かつ安心できる方法で身体の内側から整えたい方へ。
「どこに行ってもスッキリしなかった」そんなお悩みをお持ちの方に、ぜひ一度知っていただきたいケアです。

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この記事を書いた人

頭痛専門 ふうが整体院 頭痛セラピスト
Holistic life Labo UPA-LA セラピスト ヒーラー

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