変化は一直線じゃない
「施術を受けたときは楽だったのに、また頭痛が戻ってきました」
そんな声を聞くたびに、私は優しくこうお伝えします。
「戻ってしまったのではなく、“次の変化”が起きているのかもしれませんよ」
多くの方が期待するのは、“1回でスッキリ”という直線的な回復。
でも実際には、多くの方が「良くなったり、また戻ったり」を繰り返しながら、確実に“新しい自分”に近づいているのです。
回復の6つの段階
頚椎×硬膜リセットセラピーでは、こんなプロセスを経ていくことがあります:
- 施術後にふっと力が抜ける
- 翌日〜数日後、だるさや頭痛のぶり返しを感じる
- 呼吸が深くなり、睡眠や内臓の動きが変わる
- 感情や人間関係に変化が現れる
- 「なぜ自分は頭痛を抱えていたのか?」に気づく
- 症状よりも“自分の整い方”に意識が向き出す
一見後退したように見えても、これは「深い層にアクセスした証」として現れることが多いのです。
東洋医学の視点から見る“揺らぎ”
東洋医学には「陰陽のバランス」や「五行の循環」など、変化を“波”として捉える視点があります。
例えば「肝」の不調が整い始めると、気が動き始め、それに伴って感情や自律神経に揺らぎが出ることもあります。
でもそれは“滞り”が解け始めたサインです。
つまり、“揺らぎ”は「治癒の入口」である可能性もあるのです。
施術者として大切にしていること
私は、単に「痛みを取ること」よりも、「その方がどんな変化のプロセスを辿っているか」を丁寧に見つめたいと思っています。
変化には意味があります。体や心が「こうありたい」と求める方向へ進んでいるサイン。
ときには何も変わっていないように見える時間も、とても大切な統合期間なのです。
まとめ:変化は階段のように進んでいる
階段を上る時、一段ごとに止まる瞬間があります。
それは「上がっていない」のではなく、「上がった位置で整えている」のです。
頭痛や不調も同じ。
“戻った”のではなく、“調整している”。
それを一緒に見守り、支えていくのが、私たちの役割だと思っています。
次回予告
【第20回】なぜ頭痛が繰り返すのか?“戻り”の正体に迫る
再発の背景にある深層心理や身体のサインを解説します。
ご案内 ― 今の揺らぎにも、意味がある
変化の階段を一緒にのぼりませんか?
頚椎×硬膜リセットは、揺らぎを受け入れながら回復を支えるセラピーです。