「良くなってきたけれど…」という不安
「最初は変化を感じたけれど、最近あまり実感がない」
「一時的に楽になった気がしても、また頭痛が戻ってしまう」
そんな不安や疑問を抱く方は少なくありません。
実はそれ、“変化が止まった”のではなく、より深い層へと移行しているサインかもしれません。
今回は、頭痛改善の過程で多くの方が経験する「壁」と、それを乗り越えるための3つのステップをお伝えします。
ステップ1:まず“緊張”をほどく段階(安心・休息フェーズ)
慢性頭痛を抱える方の多くは、常に体が緊張し、交感神経が優位な状態です。
「緩む」「脱力する」感覚を忘れてしまっていることもあります。
この段階では、呼吸が深くなる、涙が出る、眠気がくる…といった反応が現れることがあります。
まずは“安心する体験”を積み重ねることが、回復の土台になります。
ステップ2:構造が整いはじめる段階(身体の再調整フェーズ)
頚椎や硬膜の緊張がゆるみ、身体の構造的な歪みが少しずつ整い始めます。
その過程で、一時的に古いパターンが再び現れたり、波のように症状が揺り戻すことがあります。
でもこれは、体が「本来の状態」に戻ろうとする自然な反応です。
ステップ3:意識の変容と再発防止フェーズ(深い統合の段階)
この段階では、体だけでなく“心”や“気づき”にも変化が訪れます。
「無意識に我慢していた」
「もっと自分を労わってよかったんだ」
そんな気づきが、痛みの再発を防ぐ大切な鍵となります。
頭痛が出なくなることだけがゴールではなく、
「自分らしく、安心して過ごせる時間が増えること」こそ、本質的な目標です。
効果を感じにくいときの3つの工夫
- 呼吸に意識を向ける時間を持つ
毎日の中で深呼吸を習慣化する - “変化に気づくためのノート”をつける
症状だけでなく、気分・睡眠・言葉の変化も記録する - 「自分のペースでいい」と許可する
人と比べず、自分の変化を信じることが最大の近道
まとめ:壁の向こうに“本当の変化”がある
「なかなか良くならない」と感じるときは、変化が静かに深く進んでいるタイミングかもしれません。
頚椎×硬膜リセット セラピーは、“その人らしい回復”をサポートする施術です。
焦らず、比べず、自分のリズムで歩むこと。
その先に、大きな変化が待っています。
▶ 次回予告:
【第12回】セラピー卒業後、再発しないために 〜“整った体と心”を保つ日常ケアとセルフチューニング〜
「せっかく頭痛が改善したのに、また再発してしまったら…」
そんな不安を持つ方のために、セラピーを卒業した後も効果を長く保つための 日常ケアのコツ と セルフチューニング法 をご紹介します。
毎日のちょっとした習慣が、再発防止のカギになります。
次回は、その実践ポイントをわかりやすくお伝えします。