「首を支えただけで、腰まで軽くなったんです」——これは私のセッションでよくいただく声です。
頚椎2番(C2)に支え圧を加えただけで、足先が温かくなったり、背中が自然に伸びたり、呼吸が深まる方が多くいます。
今回は、この“C2から始まる全体のゆるみ”について、心と体の統合という観点からお伝えします。
身体は“部分”ではなく“全体”で動く
私たちの身体は、筋肉・骨・神経・内臓・感情などが相互につながり合うひとつの有機体です。
首の1点に働きかけた刺激が、肩・背中・腰、さらには精神状態や睡眠にまで影響します。
これは、筋膜(ファシア)のつながりや神経ルートの連動で説明でき、東洋医学では経絡が全身を結んでいることとも関連します。
頚椎×硬膜リセットが引き出す“統合”のプロセス
C2を静かに支えると、神経系が「危険ではない」と判断し、副交感神経が優位になります。
この状態は、体が自然治癒モードに入るためのスイッチです。
- 呼吸が深まる
- 胃腸が動き出す
- 筋肉がゆるむ
- 心の緊張がほどける
こうした変化が、体と心の両面で“統合的”に起こり始めます。
「心と体がつながった感覚」は偶然ではない
施術後に「心が軽くなった」「前向きになれた」と感じるのは、単に体がゆるんだからではありません。
感情や思考の回路にも影響が波及し、ストレスや無意識の緊張が和らぐことで内面にも“スペース”が生まれます。
まとめ:変わるのは首だけじゃない
頚椎×硬膜リセットは、一見シンプルな「首を支える」手技ですが、本質は「身体と心をまるごと調和させる」ことにあります。
C2は統合のスイッチのような存在で、そこにやさしく触れることで自然な回復力が目覚めます。
次回予告
【第7回】統合が起こるとき:実際のセッション変化と患者さまの声
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ご案内
頚椎×硬膜リセットは、頭痛や心身の深い緊張に悩む方にこそ体験してほしいケアです。
安心・共鳴・Stillnessから、あなた本来のリズムを取り戻しましょう。